知らないことは話したくない

決してためにはならない情報を発信

米国株の決算情報の見える化

こんにちは。働き出してから早9年(多分)、いまだに自分って具体的なスキルないよなーと思い、プログラミングの勉強を昨年あたりからやってます。言語については業務でもAIだのなんだと騒がれだしたこともあり、とりあえずPythonやっとくか!みたいなノリで本を数冊買って、ゴニョゴニョとコードを書いたりして遊んでました。

勉強したことは実践してこそ意味をなすとの信条なので、私にとって役立つツールをちらほら作成していこうと思います。あくまで自分が役立てば良いので、とってもきたないルール知らずのコーディングです。あらかじめご了承ください。

そんなわけで、趣味である米国株投資に役立つツールを検討し、今回は投資先の米国企業が良い投資ストーリを持つかどうか判断するのに使用される決算情報をグラフ表示するスクリプトを作成しました。良い会社の投資ストーリって何?という方はこちらの記事を参照してください。投資される方は、めちゃくちゃ参考になるかと思います。

具体的には決算情報のうちEPS(一株あたりの利益)と売上高の市場予想と実際の決算をどのくらい上回っているかを示します。EPSの計算式は以下になります。ここではEPSのSurpriseを算出しておりますが、売上高の方も考え方は一緒になります。

{EPS(実際値) - EPS(予想値)} / EPS(予想値) × 100 = Surprise(上回り率)

今回作成したのは2つのスクリプトになります。githubはこちら。
github.com

1.決算情報を取得するスクリプト(main.py)

入力としてティッカーシンボルを入れると投資家向け情報をまとめているSeeking Alplaから当該の企業のEPS/売上高の実際の値と予想値を取得し、これらの値からSurprise値を計算し時系列順にcsvファイルに出力します。Seeking Alplaはロボット対策がされているようで、こちらには対応しておりません(そもそもスクレイピングを許容していないのかな)。ということでロボット対策のページが表示されたら人手で対応する必要がございます。

2.決算情報を取得するスクリプト(display.py)

main.pyで生成したcsvファイルを読み込み横軸が決算時期、縦軸が各Surpriseの折れ線グラフを出力します。こんな感じです。

f:id:uMust:20210123213237j:plain
Appleの決算情報

折れ線グラフを見て、EPS/売上高ともに連続して0を超えているのであれば、その企業の決算は良いということになります。他の企業とも横並びで見たら買いの株がわかるかもしれませんね。

ということで今回は、pythonで米国株の決算情報を見える化するスクリプトを作成しました。次は営業CFと純利益を見える化するスクリプトを作りたいな。

ネットワーク関係のお仕事は損?

たまにはお仕事ネタを。

入社してから一貫してネットワーク機器に関する品質関連のお仕事をさせていただいております。ネットワークという技術はIT技術の中でも歴史が長く、特に有線LANなんかだとwikiで調べて見ると、初めて世に出たのが1973年とあるので大体50年経っているわけですね。

入社後にネットワーク技術に関わると聞いた時は、ネットワークであればこの先なくなることはないしなんか良いんじゃない?くらいにしか考えていませんでした。実際、仕事を始めてから沢山の技術に触れたり、自分でも勉強を進めていくうちにネットワークって面白いなんて思ったりもしました。

が、しかし!ネットワークというのはITのインフラ的存在であり、交通でいうと電車とか飛行機に相当するなくてはならないものです。交通網が麻痺すると生活に支障をきたす、これはネットワークも一緒で、ひとたびITシステムで障害が起きるたら現場は大慌てなわけです。

障害が発生したからには当然原因を切り分けし対策をうっていくわけですが、こうした障害で大抵最初に疑われるのは何故かネットワークな訳です。

これ何でかな〜と考えたのですが、ITシステムでエラーを出力するのは大抵パソコンに搭載されるアプリやOSということで、これらの担当者からすればアプリやOSは自分の手で作成しており、プログラミングした通りにしか動作しないという前提があるのだと思います。そこで普段見慣れないようなエラーが目の前に現れれば、アプリやOS以外の部位を疑うのは当然ではないかと思います。

また、ITシステムといえば巨大で複雑であり、まずはエラーを出力したパソコンが繋がっているネットワーク機器やその先の機器が怪しいだろうというのも、もっともな理由かと思います(ぐうの音もでない)。

そんなわけで、次に何が起きるかというとネットワーク担当者が呼ばれてどうにかせいとなるわけです。それでネットワーク担当者も渋々調査を進めて原因究明してやっぱりネットワークが悪かったり、はたまた濡れ衣だったりするわけです。

このようにITシステムに障害が生じると、ネットワークが悪い場合も悪くない場合もとりあえずネットワーク担当者を呼べ的な話になります。重要度の高いシステムであれば、当然深夜や早朝にも連絡が入って対応を、、、なんてこともしばしばあったりします。

逆に言えばネットワーク関係のお仕事はそれだけ重宝される、息の長い技術でもあるとは思うのですが、常に障害と背中合わせの生活をどれだけ続けるのかと考えるとこれを手に職とすることを、私はあまりお勧めできません。障害発生中というのはそれなりに現場もピリついてストレスもかかりますからね。

 ネットワークは知っていると色々便利なんですけどね。続けてさえいれば、ITシステムのデータの流れが何となく見えたり、どこでどういうエラーが起きているのか考えて説明したりする力や問題解決の力が養えますし。もちろんシステム障害を解決できたら感謝もされますし達成感もあると思います。

ただし、ソフトウェア技術と違ってネットワーク技術はあまり個人で応用が効かないというか、企業で働くことが前提となってしまうので、もう一度就職できるのであればやっぱりソフトウェア技術者を選択していたと思います。それでいっぱい副業してやるんだ。

今どきネットワークを専門にお仕事をしたいという若者はいないと思いますが、もしもそんな稀有な方がいたら是非参考にしてみてください。(ちなみに5Gとかセンサネットワークとか今をときめく技術者を目指すのは全然ありだと思います。)

 

『銃・病原菌・鉄』を読んだ話

ジャレドダイアモンド作『銃・病原菌・鉄』を読み終えました。長編と言われる本作ですが、購入履歴を見返すとKindleで購入したのが2018年2月となっていたので、購入から読了まで実に2年4ヶ月経過したことになる・・・。その間、結婚式やったり子供生まれたり人生における大事なイベントがあったんだなーとか思いつつ、この大作を読み終えたことに少し感動しております。やりました私。

さて、ページ数が多いことで知られている本作ですが、内容はいたってシンプルです。作者の友人であるニューギニア人のヤリさんは、読者に鋭く問います。「白人は沢山の優れたものをニューギニアに持ち込んだけど、なんでニューギニア人が白人たちの地へ、ものを持ち込まなかったのか?」

この問いに対し作者は、優位性は人種に依存するのではなく、ただ単に彼らが住んでいた環境に依存すると答えております。環境に依存とは以下のようなことです。

  1. ユーラシア大陸は広くて横に長い
  2. 豊富な動植物の存在
  3. 豊富なので食物の貯蓄ができる
  4. 食物に余りがあるので、食物を作る以外の仕事が生まれる(文化の始まり)
  5. 文化が横に広がっていく(1.が寄与)
  6. 国(文明)の誕生
  7. 国(文明)で銃・病原菌・鉄などの開発(病原菌は文明形成のなかで発生)
  8. これを持っている人たちが持っていない人たちを征服

以上の繰り返しが歴史であり、そしてニューギニア人がものを白人たちの地へ持ち込むのではなく、白人たちがニューギニアへものを持ち込む結果へと繋がっていったのだそうです。「持つもの」が長い長い年月を経て雪だるま式に得をすることで、「持たざるもの」に対し圧倒的有利な立場を築き上げるわけですね。もちろん「持つもの」達は何も選ばれた人種というわけではなく、ただただ良い場所に居たというそれだけのことなのです。

ということで、今一つわかることは、人種間に優劣があるといって何も卑下する必要はないということです。たまたま歴史の結果、社会的に有利な人たちがいるのは事実ですが、一個人としてそれを理由に落ち込む必要はないのだと解釈しております。自分らしく居られれば全然OK。逆に心配なのは「持つもの」と「持たざるもの」の差ですね。これ、「持つもの」は勝手に永遠と成長し続ける=格差を生み出しているとも考えられますね。「持たざるもの」はどうすれば良いのか・・・。

んで、さらにこの結果を実生活に置き換えると、やはり成長には周囲の環境は欠かせないってことになりますよね。人の意思とか特性どうこうより、まずはその環境に身を置くことで、ある程度人は成長するんじゃないかと思ったりします。海外の言語を学びたかったら日本で勉強するのでなく海外で生活する、サッカーが上手になりたかったら上手い人たちのなかでプレーするなど、ですかね?私も小銭を大切にして、習い事や本の購入をためらったりするのですが、それじゃあきっとダメですね。本当にやりたいことや成長させたいことがあるのであれば、ある程度お金をかけて環境を揃えないと。

身に染み入ります。

息子に泣かれる話

コロナ禍で通常よりも早く帰宅することができ、息子(3ヶ月)とお風呂に入るのが習慣となっていました。毎日、息子と一緒にお風呂入れるなんてちょっと前まで想像もできなかったんですけどね。嬉しいことです。

しかし、ここ最近息子の様子がおかしい。今までニコニコしながらお風呂に入っていたのが、ある日を境にギャン泣きするように。必死にお風呂の中で息子をあやすもまるで効果なし。水・石鹸が目に入ったとか、外的な要因も疑うも特に問題なく。youtubeで必死に赤ちゃんの洗い方講座を見て、動作コンプリートし実践するも息子は泣く泣く。どうした息子よ、そんなにパパのこと嫌いか。

で、結局見かねたママがお風呂を入れたところ、あら不思議ピタリと泣き止む息子。洗顔したあとの顔に水をかけられるのが嫌かなーと思い、大泣きされながら丁寧に丁寧にタオルを使って泡を落としていた私。顔面にそれなりの勢いでシャワーをかけるママ。それでも泣かない息子。何ならママと一緒にお風呂に入れて嬉しそうだ。

優しさって一体なんなんだろう。そんなことを考える初夏。

 

 

黒革の手帳を読んだ話

松本清張作「黒革の手帳」を読了しました。

あらすじはと言うと、銀行勤めで退屈な人生を送っていた30代の女性が一念発起して、銀座の高級クラブ経営という壮大なキャリアを描くも・・・という話です。

発行日が1980年代となっており、全体として当時の女性の社会進出の難しさや生き辛さが描かれていました。読書メーターでみなさんの感想を拝見すると、「因果応報」のキーワードが多くあり、たしかにそう読めなくもないのですが・・・。

『黒革の手帖(下)』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター

個人的には、「出る杭は打たれる」この社会への警鐘がこの本のテーマかと思っておりました。確かに主人公の女性は、嘘をついたり人を脅したりもしているのですが、自分の信念に従い、当時の社会問題(脱税目的の架空口座とか裏口入学)を罰していたわけで。しかも話の中には主人公より悪い奴らが大勢いますし。

結局、物語の最後には自分が利用していたと思っていた人達から総攻撃を受け、破滅へと向かってしまいます。因果応報がテーマであれば、他に悪いことをしている人たちはどうなっちゃうんですかね?全員破滅?

ということで、恨むべきなのは主人公ではなく、個人を破滅へと向かわす社会なのかなと思います。そもそも銀行員の女性にそこまでさせるシステムってどうなのって考えちゃいますよね。この意味では1980年代も今も変わらず、なのかもしれません。

そんなことを考えさせられつつ、黒革の手帳、面白かったです。

だいこんについて考える

週末はジャパンミートに買い出しへ。

GW前に比べると買い物客の数も大分増えているような印象でした。

そろそろ自粛も緩やかに解けてきそうな雰囲気です。

 

さて、この辺で安いスーパーといえばジャパンミートなので、よく買い物に行きます。

今日の感じだと例えば、

  • だいこん:148円
  • 新たまねぎ:29円
  • 新じゃがいも:29円

などなど。妻曰く、これでまぁまぁ安いそうです。

私なんかは記憶力が悪く他のスーパーでみた価格を忘れるので、だいこん148円の価格が安いか高いかよくわからないのですね。4月のだいこん148円は果たして買値なんですかね?ちょっと調べてみました。

 

統計的にみると148円はまぁまぁな価格のようです。2009年〜2020年の5月のだいこん価格をヒストグラムで示します。5月は160円台で売られていることが多いようです。緑は1σの値。140円より安ければざっくり買いって感じです。

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データは農水省のベジ探から取得しました。

野菜小売価格動向調査(月別調査報告書)|ベジ探|独立行政法人 農畜産業振興機構 野菜情報総合把握システム

 

よって今回はそこそこいい買い物をしたろう、と安堵する私でした。

それではまた。

自己紹介

30代。電機メーカーの品質関連エンジニアをしています。
インプットしたことを忘れる日々なので、ブログを通じ記録を残しておこうと思います。ブログを通じ知り合いを増やせたら、もうそれは御の字です。なんなら仕事をいただけたらもっと嬉しいです。
好き:音楽/ランニング/読書/映画/温泉/トレード