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ネットワーク関係のお仕事は損?

たまにはお仕事ネタを。

入社してから一貫してネットワーク機器に関する品質関連のお仕事をさせていただいております。ネットワークという技術はIT技術の中でも歴史が長く、特に有線LANなんかだとwikiで調べて見ると、初めて世に出たのが1973年とあるので大体50年経っているわけですね。

入社後にネットワーク技術に関わると聞いた時は、ネットワークであればこの先なくなることはないしなんか良いんじゃない?くらいにしか考えていませんでした。実際、仕事を始めてから沢山の技術に触れたり、自分でも勉強を進めていくうちにネットワークって面白いなんて思ったりもしました。

が、しかし!ネットワークというのはITのインフラ的存在であり、交通でいうと電車とか飛行機に相当するなくてはならないものです。交通網が麻痺すると生活に支障をきたす、これはネットワークも一緒で、ひとたびITシステムで障害が起きるたら現場は大慌てなわけです。

障害が発生したからには当然原因を切り分けし対策をうっていくわけですが、こうした障害で大抵最初に疑われるのは何故かネットワークな訳です。

これ何でかな〜と考えたのですが、ITシステムでエラーを出力するのは大抵パソコンに搭載されるアプリやOSということで、これらの担当者からすればアプリやOSは自分の手で作成しており、プログラミングした通りにしか動作しないという前提があるのだと思います。そこで普段見慣れないようなエラーが目の前に現れれば、アプリやOS以外の部位を疑うのは当然ではないかと思います。

また、ITシステムといえば巨大で複雑であり、まずはエラーを出力したパソコンが繋がっているネットワーク機器やその先の機器が怪しいだろうというのも、もっともな理由かと思います(ぐうの音もでない)。

そんなわけで、次に何が起きるかというとネットワーク担当者が呼ばれてどうにかせいとなるわけです。それでネットワーク担当者も渋々調査を進めて原因究明してやっぱりネットワークが悪かったり、はたまた濡れ衣だったりするわけです。

このようにITシステムに障害が生じると、ネットワークが悪い場合も悪くない場合もとりあえずネットワーク担当者を呼べ的な話になります。重要度の高いシステムであれば、当然深夜や早朝にも連絡が入って対応を、、、なんてこともしばしばあったりします。

逆に言えばネットワーク関係のお仕事はそれだけ重宝される、息の長い技術でもあるとは思うのですが、常に障害と背中合わせの生活をどれだけ続けるのかと考えるとこれを手に職とすることを、私はあまりお勧めできません。障害発生中というのはそれなりに現場もピリついてストレスもかかりますからね。

 ネットワークは知っていると色々便利なんですけどね。続けてさえいれば、ITシステムのデータの流れが何となく見えたり、どこでどういうエラーが起きているのか考えて説明したりする力や問題解決の力が養えますし。もちろんシステム障害を解決できたら感謝もされますし達成感もあると思います。

ただし、ソフトウェア技術と違ってネットワーク技術はあまり個人で応用が効かないというか、企業で働くことが前提となってしまうので、もう一度就職できるのであればやっぱりソフトウェア技術者を選択していたと思います。それでいっぱい副業してやるんだ。

今どきネットワークを専門にお仕事をしたいという若者はいないと思いますが、もしもそんな稀有な方がいたら是非参考にしてみてください。(ちなみに5Gとかセンサネットワークとか今をときめく技術者を目指すのは全然ありだと思います。)